日本製のレアなアナログシンセがフランスのソフトメーカーにより復刻。
VAN HALENがJUMPをリリースした1984年。
音楽がアナログからデジタルに変わり始めた頃。
サンプラーや"MPC"で有名な国産ブランドがリリースしたアナログシンセがありました。
その8ボイスDCO、61鍵のポリフォニックシンセサイザーは、
当時からすると未来的な(2017年からするとレトロな)デザインで、
何よりサウンドが素晴らしい”アナログシンセ”でした。
しかし、時代とのちょっとしたすれ違いで商業的な成功を得ることは出来ず、
残念ながら短命に終わってしまったその伝説のシンセ。
そのポテンシャルに魅かれたフランスのUVI社が現在の技術でソフト化したのがUVX80です。
魅力が凝縮されたトレーラーを是非ご覧ください。
1984年という商業音楽が浮かれていた頃のサウンドが感じられます(笑)
「産業ロック」なんて言葉もありましたね。
やはりこの時代のシンセの音はアガると言うかアッパーな雰囲気があるかなと。
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ソフトシンセレビュー”80~90年代の元気な音”「UVI Synth Anthology 2」
ハイエンドなレコーディングスタジオでしか聞く事ができなかった、
ハードウェアシンセの質感が感じられるソフトシンセ音源。僕自身特に90〜00年代は、『SSLやNeveなどの大型コンソールを通したレコーディングスタジオの音』に慣れ親しんで来たので、この質感はかなりグッと来ました。
オリジナルマシーンを知らなくとも、
「AKAIのサンプラー」もしくは「AKAIのMPC」を聞いた事のある方はいらっしゃるかと思います。
UVX-80は、そのAKAIが最初に手がけたアナログシンセをモチーフにソフト化されたものなんですよ。
オリジナルマシーンは、限られた生産台数により、近年ではほとんど目にすることはありません。特に状態が良いものとなると大変厳しいです。UVIはプロジェクトをスタートできるに値する個体を探し続けてきました。そして、それを日本オフィス経由でようやく入手に成功しました。〜
〜こうして完成したライブラリーは、UVIエンジンに最適化され、ソフトウェアならではのモダン装備とパラメーターを駆使して仕上げられました。
https://www.uvi.net/jp/ より。
国産ならではなエピソード。UVIの中の人にお聞きしたところ、東京からUVI本社があるフランスまで実機を運んだそうです。
もちろんソフトならではの利便性も。
フィルターを絞れば音が丸くなりますし、レゾナンスを上げればピーキーなサウンドが出せます。
デュアルアルペジエーターをONにすればセンスのいい自動演奏が聞けます。
とっても簡単ですよ♪
UVX80ならではの新しいプリセットはとてもセンスがいいですし、オリジナル機のファクトリープリセットも内蔵。
このシンセ感…。ある時代のアレンジではNGとされていた感じですね(笑)
もちろん今の時代そんな事関係ないですけどね。
伝説の国産シンセを現在の技術で復刻、さらにパワーアップしたUVI UVX80。1984年という時代性や、派手さ、強さ、いい意味でのマシンらしさが感じられる、素晴らしいソフト音源だと思います。

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