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こんにちは。鈴木@kenjisuzuki_です。
今回はシングルコイルピックアップ単体と、ハーフトーンの使い分けの方法を解説してみます。
このテクニックを意識する事で、多彩なサウンドを効率的に扱う事が出来るようになるので、
表現の幅もより一層広がると思います。
あまり語られる事のないこの解説ですが、
きっと役立つと思いますよ!
シングルコイルピックアップの特徴。
シングルコイルピックアップの分かりやすい特徴として、ハムバッキングのピックアップと比べると、トレブリー、すなわち高音域が出やすいと言えるでしょう。
その効能として、「音のスピード感が出しやすい」「抜けが良い」「アタック感が出しやすい」など、色々とあるのですが、それゆえの弱点もありまして、、、。
まず挙げられるのが、トレブリーで細くなりやすい事、また構造上ノイズが乗りやすい事などが挙げられます。
扱いにくい分いじりがいもあり。
そんなシングルコイルピックアップですが、上手にコントロールしてやると幅広いサウンドメイクが行えるんです。
その代表的な使い方として、2個のシングルコイルピックアップを同時に鳴らす「ハーフトーン」があります。
今回はシングルコイル単体とハーフトーンの使い分け方法を何パターンか紹介してみようと思います。
では、「シングルコイルをハーフトーンにするかしないかの選択法。鈴木式」いくつか解説していきましょう。
ハーフトーンとシングル、音の違い。
一般的にハーフトーンに比べシングル単体では高音がピーキーになりやすいものでして、セッティングや弾き方が同じでも、単体の方が高域にクセがあり、ハーフトーンではピーキーな部分が減って、シェイプアップされた様な感じになります。
特にクリーントーンではそれが如実に分かると思います。
エレキらしさ=シングル、爽やか=ハーフトーン
こういう分け方もします。
エレキらしさというのも曖昧な言い方ですが、例えばストラトのリアの音を想像してもらえば分かると思いますが、あの独特な高音域の感じ、、と言いますか、やはり少しピーキーな方向ではありますね。
もっと言うと、
シングル単体の音=フェンダーツインリバーブ=クリスピー=エレキらしい
Fender フェンダー ギターアンプ 65 TWIN REVERB 100V JPN
ハーフトーンの音=JC-120=クセのないクリーン=爽やか
Roland ジャズ・コーラス JC-120B
という言い方も出来るかもですね。
なので、
ジャキっと言わせても良い時にはシングル単体、少し包み込むようなアルペジオならハーフトーン、という使い分けはオススメですね。僕も結構この方法は使っています。
又、シングル単体=コードカッティングの時に音程感が出やすい。
ハーフトーン=音程感よりも鋭く痛くないアタック感が出しやすい。
こういう違いもあります。
聞こえるけどうるさくならない

congerdesign / Pixabay
これは「音数の多いアレンジやバンドサウンドの中でも、ギターは聞こえるけどうるさくならない」
という僕自身のポリシーのような所でもありまして、様々なアンサンブル形態の経験から学ばせてもらった事なんです。
逆に言えば、「どんなオケでもギターの音を聞こえさせたい(せっかく弾くのなら)」
というささやかな主張とも…。
ドラムには音圧で勝てませんし、ベースには太さで敵いません、キーボードには音域の広さで敵いません。
ならどう弾くか?という苦肉の策から生まれたひとつのアイデアなんですよ。
(ちなみにこういうアイデアならまだまだあります)
またこれは、周りの音が聞けているか聞けてないかが大きく関係してくる所でして、「アンサンブルの中で自分の音はどういう混ざり方をしているのか?」を意識する事で曲全体のクオリティアップにも繋がります。
ここを意識するとしないとでは大きな違いがあリますよ!
まとめと音源付きnoteのご紹介。
今回はシングルコイルピックアップの特徴と、2つのピックアップをミックスするハーフトーンについて、
音色の傾向や、使い方などを解説しました。
シングル単体=抜けは良いけどピーキーになりがち、どちらかと言うとリード向け。
ハーフトーン=爽やかで耳に優しい高域、どちらかと言えばアルペジオなどのバッキング向け。
こんな分け方が出来るでしょう。
更に、、シングルとハーフトーンで同じフレーズを弾き比べた音源は、
noteのこちらの記事で聞けますのでより深く理解したい方はチェックしてみて下さいね。

では!