Line 6 Helix Floor,LT,RackをPC上でエディットするソフトウェアが、新しくHX Editにアップデートされ、操作性等が大幅にアップしました。
Line6 Helixは大きく見やすいディスプレイや優れたユーザーインターフェースにより、本体だけでエディットする事ももちろん出来るのですが、DTMや宅録用途ですと、PCの画面でエディット出来た方が、より効率よく作業を進めることが出来ます。
いくらHelixのユーザービリティが優れていても、DAWを操作しながらのエディットは、同じPC画面で出来た方が楽ですからね。
そんなHelix用の新しいエディター"HX Edit"について、実際に使って「これは便利!」と思った点を紹介したいと思います。
なお、HX Editを使うには、本体のファームウェアを2.20以上にする必要がありますので、まだの方はまずそちらを先に行ってください。
最新ファームウェアは2.30がリリースされています
シングルウィンドウになり視認性がアップ
最近のDAWソフトでもシングルウィンドウのUIが主流になっていますが、HX Editでもシングルウィンドウになり、ほとんどの操作が出来るようになりました。

HX Editフルサイズで表示
これはかなり快適だと思います。
以前のソフトはタブでウィンドウを切り替えて作業するスタイルでしたが、どこで何をいじるのか、直感的には分かりにくかったのが正直なところでしたので。

以前のエディターソフト"Helix" の画面
ウィンドウを小さくすることももちろん出来るので、DAWなどとあわせて使う場合など、その時々の用途に合わせて使えます。
HX Editはハードの「リモートエディター」なのですが、作曲中にはプラグインをいじる要領で操作出来るのが良いです。
各種パラメーターアサインが右クリックで簡単に
これは個人的にもかなり良いなと思ったところなのですが、HX Edit上のパラメーターを右クリックすることで、フットスイッチなどにアサインする設定ウィンドウが開いて、一気に割り当てまですることが可能になりました。
リバーブエフェクトのバイパスアサインをフットスイッチ10にしたところ。
オレンジ色のリバーブアイコンを右クリックで、バイパスアサインが簡単に設定可能に。
ディレイのミックスレベルをエクスプレッションペダル1にアサインしたところ
緑色のMixバーを右クリックすると、このような別ウィンドウが現れて設定まで出来るようになりました。
以前はこのような操作はタブを切り替えて、メニューを探して…と、正直分かりにくいところだったのですが、今回のアップデートで、より分かりやすくスピーディーに設定出来そうです。
完全なバックアップと再現が可能に
プリセットなどHelix本体の全ての設定と、インパルスレスポンスデータを完全にバックアップすることが出来るようになりました。又、保存したバックアップファイルから、全てのデータおよび設定、もしくは必要なデータをリストアすることも可能に。
これはパソコン言う所の、システムおよびファイルのバックアップに近い認識で良いかと。Macで言うTime Machine的な。
僕もたまにやってしまうのですが、自分で作った大事なプリセットに別のデータを上書き保存してしまい、再現出来なくなってしまう事ってあるんですよね。
これらの設定が全て保存〜リストア出来るのはとても嬉しい機能ですね。
便利な使い方としては、Helixの全てのデータをUSBメモリーなどに保存しておけば、Helix本体が自分のものでなくても、いつもの設定を完全に再現させる事が可能になるので、プリセットデータの共有など、多くの場面でかなり役に立ちそうです。
さらに
少し細かいところではありますが、PCからセーブを行う時の反応が速くなりましたね。
Macからですとcommand+Sでセーブ出来るのですが、以前は反応に一呼吸あって若干(?)と感じることもあったのですが、
HX Editになってそこも改善されたようです。
また、下の画像のところで、モノラルとステレオが簡単に選べるのも、使い勝手がかなり向上すると思いました。
まだ発見出来ていないアップデートがあるかもしれませんが、見つけたらこの記事に追記アップしようと思います。
今回は少し長くなったので、バックアップおよびリストアの具体的な方法は、次回書いてみようと思います。
では。
次の記事はこちらから。
-
-
HelixのPC用エディターHX Editで完全バックアップする方法
HX Editを使えば、プリセットや設定からインパルスレスポンスデータまで含めた、全てのバックアップとリストアが可能になったことを書きました。
今回はその具体的な方法を解説していきます。